カテゴリー別アーカイブ: 漢方薬

陰虚

最近、主人が仕事から帰ってくると体温計を毎日使っています。
私が理由を聞くと
夫 「夕方~夜にかけての、この時間になると体が熱くなり
   熱っぽい感じがありだるいから。
   インフルエンザも職場で流行っているしね」
私 「それは陰虚(いんきょ)だよ」
夫 「??
   隠居(いんきょ)はしたいけどな~」
私 「体がオーバーヒートしているんだよ。
   車でいうとエンジンを冷ます水が足りなくて焦げついた状態だよ」
夫 「はっは~びっくり!!確かに
   夕方からは頭が回らなくなるくらい忙しいしな。」
  「でもお水はいっぱい飲んでいるけど?」
   ・・・いっぺんに500mlくらいの冷たい物をがぶ飲みします。
私 「それは体内に入っていってないよ。
   全部むくみになっているでしょ?朝、顔も目もパンパンさ~」
夫 「たしかに、夏になってからは余計にむくんでいるよな~」
私 「だから、温かい飲み物をちびりちびり飲めば、体内に入っていくよ」
夫 「・・・」
 という会話がなされ、主人の今の夏の過ごし方は悪循環におちいっています。
対処法を伝授しましたが、無言だということは、どうなのかなと思っている私です。
そう言っている私も昨日の夜はだるくて、熱を測ると37.5度ありました。
そこで半身浴20分・温熱刺激療法テルミーを10分行い、
その後、全身はいや~な熱はなくなり、全身がポカポカしてきて
体温は36.7度に下がりました。
熱を入れたのになんと素晴らしい!!
つまり体内に冷えがあったら水分がきっちり必要なところにいかないということです。
適度に温めてあげることで、部分的にあるイヤな熱を取り除くことができます。

不安と焦り

私はとても気が短く、すぐに結果(多いのは将来のことなどです)を求めてしまいます。
しかも白黒をはっきりしないと落ち着きません。なのですぐになにかあると不安になり焦ってきます。
物事をグレーのままでゆっくり育てて行くことができないのです。
不安というのはくせもので、一度その輪にはまり込むと、次から次へと、現実にも起こっていない事を考え、空想の世界に入り、現実が見えなくなり焦ります。
漢方では「心は神(精神)の舎るところ」といわれていて、
精神活動を安定させるには、心を養う栄養物である血や陰(体液)、気などが充実し廻っていないといけません。
もともと血、陰、気が少ない人は精神的に弱いとも考えられますが、
普段は大丈夫なら、気が廻るということが重要になってくるのではないかと思います。
ストレスにより気が廻らなくなり、廻らないことでより悪循環がおこって不安の焦りの輪から抜け出せないのだと思います。
私の経験でいうと、不安の中にいる間というのは、
自分の事しか考えていないため、解決策も考えるわけではなく、時間も、体の機能も止まったように感じられます。
こんな時、発想を少し変えてまっいいか!!
考えてもしょうがない、とりあえず目の前にある事をしていこうと思えると、
気が廻ってきて物事が良い方向に進んで来ます。
昔の私は物事を悪い方向に考えるだけ考えへ、疲れ果てて不安がなくなるというパターンだったのですが、
今考えると、その度に気滞になり、気が廻らないので、
お血(血液の循環が悪くなり)、痰湿(体に必要のない汚い物質)がすすんでいってたのではないかなと思います。
体と心はひとつです。体がよければ心も上等!心がよければ体が上等!!
私なりに不安、焦りについて書きましたが、
だからといってうまくコントロールできているわけではありません。
不安の輪にはまると上記したことは忘れてしまうので、
早く抜け出せるように、日々訓練している段階です。
きっと今がんばっているいろんな事が、将来につながっていると信じています。

岩盤浴

岩盤浴に行くと私の場合、汗はそんなにかかないのですが、15分入った後、必ず尿が大量にでます。
岩盤浴が終わったあと、その一日は尿がたくさん出ます。
次の日体重は変化があったりなかったりなのですが、体脂肪が減っています。
熱により体の中が温められ代謝があがったことにより表面の汗ではなく、尿がでると思うのですが、
その度に私はどんだけ代謝が悪いのかと思ってしまいます。
それとも熱を入れることで動きだすことができるので反応が良いのかどっちだろうかと考えます。
また私の行く岩盤浴にはオブジェとしてマイナスイオンの水蒸気が出る物があるのですが、寝ていてその水蒸気にあたると、私の場合は体が重くてしょうがありません。
もともとが痰湿(余分な汚い水分が多い)が多いので汗、尿を出しても脱水にはならないので。
だからといって痩せるためと思い、2日続けていくと、体に熱がこもり、目の乾燥、頭痛がおこります。
それからあわてて、体の潤い分を補う漢方薬を補うのですが、 時間がかかるため目の不調が長引いていまいす。
私の話を例にしたのですが、人の体質によって、体に良いといわれるのが効果があったり、悪かったりすることがあるので、
皆様も自分の体調を分析して、良い部分だけ取り入れて見て下さい。

気(エネルギー)のめぐり

気(体を動かすエネルギーのような物)は眠っている間は、体の奥に入っているのだけど、朝起きると普通の人は30分~60分で外にでてきて活発に動くことができます。
しかし気が少ない(気虚)、気の流れがスムーズではない(気滞)の方は外に出てくるのが遅いため、
朝の寝起きが悪い、だるいなどの症状がおこります。
では気を溜めるためにはどうすればいいかというと、質の良い睡眠が必要となってきます。
長く寝ればいいという物ではなく、ちゃんと夜10時くらいからは寝る必要があります。
昼に寝ても気は溜まりません。あとは食事も大切です。
気をめぐらすには適度な運動です。
ハードな運動は逆に気を消耗させるので、ウオーキングやストレッチなどがお勧めです。
血液が気によって体をめぐっているというふうにいわれます。
気がないと血液循環が悪くなるのです。
そうなるとお血という状態におちいります。
気が不足、滞るだけがお血の原因ではありませんが一つの要因でもあります。

かかとの痛み

中高年にかかとが痛んで、歩けないという方がたまに見られます。
病院で調べても骨とかに異常はなく原因不明の方が多いです。
その方の足を見るとかかとの方の盛り上がり肉ずきが悪く、
ぺったんこになってとんがったようになって乾燥したような状態になっています。
若い人を見ると肉ずきがよく体重の圧をささえるだけのクッションがあります。
中高年になると体に必要な潤い分、血液がすくなくかさかさしてきます、しかも血液循環が悪くなってくるため、足先まで栄養分がいかなくなります。なので弾力性がなくなり体重をささえる力がないために痛みがでてくるのです。
漢方の体質では陰虚といわれるものです。
私の母は陰虚体質です。足裏マッサージをしたあげたのですが、かかとはみごとに乾燥してタッペーラーになっていました。
陰虚体質を治す漢方薬を飲んでいくと、3ヶ月では痛みがなくなります。
その他にかかとの痛みには、ずーと痛いのではなく朝起きた時だけ、時間によって痛いという場合には、睡眠不足も考えられます。その場合は使う漢方薬もかわってきますので、相談して下さい。

夏の養生法

最近こむら返りを起こす人が多くお店に来店されます。
お話を聞いていると、昼間も夜も汗をかいている方が多い様です。
よくミネラル不足がこむら返りをおこすといいますが、ミネラルを補って、水分を取れば症状は止まるように思われがちですが、それでもなかなか治まらない人がいます。
その場合には開ききった汗腺を閉めて、汗のかき過ぎを止める必要があります。汗を多量にかきすぎるということは、体に必要な水分、栄養素がでていき、エネルギー不足の状態におちいりやすくなります。
通常はそのエネルギーは汗腺を閉める働きもしてくれているので、それが減るということは汗腺を閉める力がなくなり、悪循環におちいり、ミネラルをとっても、水分をとっても汗として出ていってしまうことになります。
そこで夏の食養生として、体に 水分を生む食べ物を上手にとって欲しいと思います。梅干とかが最適です。
①酸っぱい物は唾液の分泌をうながし、体液を生み出す作用があります。
②収斂さようがあり汗腺を引き締めて、汗のかき過ぎを抑えてくれます。
③抗菌作用があり食あたりの予防になります。
④酸っぱい物としては酢なども良いとおもいます(酢を飲むのは胃を傷つけてしまうので、酢の物とかが最適です)。
毎年夏はこむら返り、息切れ、動悸など夏に体調を崩しやすい方はお試し下さい。
またもう症状がおこってしまっている方は食品ではなかなか難しいですので
元気をつける人参、収斂・止汗作用のある五味子、体液を補う麦門湯などの生薬からなる「麦味参顆粒」をお試し下さい。

梅雨の時期に食べたい物

梅雨の時期には胃腸の機能が落ちてくるため、水がたまりやすく、体が重くなります。沖縄だとクーラーも入り、体を冷やしてしまうため、より代謝が悪くなるため、水がたまりやすくなります。
お客さんの中にも調子が良く来ていたのが、体調を崩される方が多くなってきています。
足湯、半身浴などで、体を温め、代謝をあげて水を出すようにしていく必要があります。
あとは食事から水分代謝をよくする食品を使いつつ、胃腸に負担のかけないようにするひつようがあります。
水分代謝をあげる食品・・・玄米・はと麦・海藻・きのこ類、豆類
避けたい食品・・・カフェイン(コーヒー、紅茶)や甘いお菓子、スナック菓子、脂っこい物、多量の塩分、糖分、
          脂肪分が含まれており、取りすぎると胃腸に負担をかけ、体内に過剰な水分を溜め込む

体質

私の体質は陰虚(体に必要な血液や潤いぶんが足りなくて体に熱がある)で痰湿・お血(汚い物が貯まっている)ようするに体にきれいな潤いぶんはなく汚い物が貯まっているということです。今日のようにすごい雨だと水分が多すぎて体がとても重くなり気分が爽快ではありません、しかし少しの雨の時には、体がしっとりしてとても心地よくなります。私がサウナや岩盤浴に行く時は体が重くなってきた時に行くのですが、岩盤浴で普通は湿気のない所に行くのですが、この前マイナスイオンがでている水蒸気があるところで寝ていました。そしたらとても体が重くなって苦しいさっぱり感がなく大変でした。自分の体質を知り、どういう状況の時は体調が良い・悪いをわかっていると、予防もできるし、今日はこんな日だからゆっくりしようとか気持ちに余裕が出てくると思います。

春3

女性は「肝」の影響を受けやすいため結構この時期精神的にイライラしたり、逆に落ち込んだりする人が多いです。
「肝」の働きがよくない傾向の人
①日頃から生理周期が不安定
②怒り出したらどんどんエスカレートしてしまう、ひどく熱しやすくさめやすいなど、感情のコントロールができない
このような方が今の時期無理をしてしまうと、その後の梅雨や季節の変わり目に対応しきれなくなったり、生理中だるいなど、一年中を通じての不調をひきずります。
逆に「肝」のバランスが良い人は冬の間の不調が春になり好転する人もいます。
春は「肝」が弱い人にとっては、悪くなりやすくもあり、良くなるのも早い季節です。ではどういうことに気をつければいいかというと、春1には食事の養生法をかきましたが、その他にはハーブティーを取りいれたり、腹式呼吸、ストレッチ、半身浴などしてもらえればと思います。自律神経のバランスをとるようなことをしていただければと思います。

春2

春は漢方で考えると、心の安定や精神のリフレッシュなどを担当する「肝」の働きが乱れやすい季節でもあります。自律神経にも影響が出て、イライラしたり落ち込んだりすることがあります。ホルモンのバランスが乱れて生理不順になったりもします。ただし水面下に隠れていた不調がわかるため、体の調子を整えるには絶好のチャンスです。この時期の過ごし方で、その年の体調が決まるといえます。