月別アーカイブ: 2009年8月

スイカ

朝出勤してきたら、母がすぐに
母:「昨日の夜、何回トイレに起きたと思う?
   最高記録だよ」
私:「5回くらい?」
母:「いや2回だよ。すごいんじゃない」
私の心の声:「2回くらいは普通にあるんじゃないか?5回とかよく聞くけど・・・」
母:「昨日スイカを寝る前に食べたからかな」
私:「スイカは利尿作用があるからね」
母:「どうりで朝、足がむくんでないんだ」
スイカは利尿作用の強い果物です。
スイカの成分は約90%が水分で栄養がないように思われがちですが
ビタミンA・B1・B2・C・カルシウム・リン・鉄・カリウム・グルタミン酸・アルギニン
など多くの栄養が含まれています。
そのうちのカリウムが多く含まれているので利尿作用がありむくみに効果
があります。
またスイカは体を冷やす果物なので体に熱がこもりやすいこの時期には
使いやすいです。
しかし、冷え性や下痢をしている時などは控えてくださいね。
その季節にできた食品を食べる事が一番体にはいいとされますが、
現在では、クーラーもはいり、冷蔵庫・氷・アイスクリームと
体を冷やすものは、
季節の食材ゴーヤー・とまと・きゅうり・スイカ・なすなどに比べると
もっと強烈に体を冷やしてしまいます。
なのでそのような食材を食べ過ぎるのもよくありません。
現在は、クーラーで冷えた体・冷たい食品で冷えた胃腸の冷えを
温めつつ旬の食材を食べる必要があると思います。

ゴーヤー

今は旬のゴーヤは、漢方的にいうと
苦味があり体を冷やす作用を持っています。
なので夏に食べるととってもいい食材です。
夏ばて防止には最適です。
以前に中学校の保健委員会で栄養士の方が
ゴーヤーの話をしていました。
その方によると不溶性のビタミンCがとても多く含まれる
(通常はビタミンCは水に溶けてしまいます)
ので体に良いですよと話していました。
陰陽五行でいうと夏の季節は臓腑でいうと「心」と関係があり
味でいうと「苦味」になります。
「心」は心臓・精神の部分を司っていて、夏は心臓の動きが鈍くなり
むくみや循環不良がおこります。
食養生でいうと苦味の物を食べると良いといわれているので、
ゴーヤは最適です。
ちなみに「苦味」とは固める作用と熱を取る作用があるといわれています。
昔はクーラーもなく夏になると体に熱がこもるので、ゴーヤは必需品だったとおもいますが、
今はクーラーもがんがんに効いて、体が冷えている人が多いので
自分自身の体調をみながら、うまくゴーヤを使い
夏をうまく乗り切って欲しいと思います。

陰虚

最近、主人が仕事から帰ってくると体温計を毎日使っています。
私が理由を聞くと
夫 「夕方~夜にかけての、この時間になると体が熱くなり
   熱っぽい感じがありだるいから。
   インフルエンザも職場で流行っているしね」
私 「それは陰虚(いんきょ)だよ」
夫 「??
   隠居(いんきょ)はしたいけどな~」
私 「体がオーバーヒートしているんだよ。
   車でいうとエンジンを冷ます水が足りなくて焦げついた状態だよ」
夫 「はっは~びっくり!!確かに
   夕方からは頭が回らなくなるくらい忙しいしな。」
  「でもお水はいっぱい飲んでいるけど?」
   ・・・いっぺんに500mlくらいの冷たい物をがぶ飲みします。
私 「それは体内に入っていってないよ。
   全部むくみになっているでしょ?朝、顔も目もパンパンさ~」
夫 「たしかに、夏になってからは余計にむくんでいるよな~」
私 「だから、温かい飲み物をちびりちびり飲めば、体内に入っていくよ」
夫 「・・・」
 という会話がなされ、主人の今の夏の過ごし方は悪循環におちいっています。
対処法を伝授しましたが、無言だということは、どうなのかなと思っている私です。
そう言っている私も昨日の夜はだるくて、熱を測ると37.5度ありました。
そこで半身浴20分・温熱刺激療法テルミーを10分行い、
その後、全身はいや~な熱はなくなり、全身がポカポカしてきて
体温は36.7度に下がりました。
熱を入れたのになんと素晴らしい!!
つまり体内に冷えがあったら水分がきっちり必要なところにいかないということです。
適度に温めてあげることで、部分的にあるイヤな熱を取り除くことができます。

最近のブーム

最近ブームのデザートがあります。
金武か宜野座の道の駅で売っている
マンゴアイスソフトクリームです。
甘ったるくなく、後味すっきりでいくらでも入っていきます。
値段もお手ごろ150円
たぶん今の時期しか売っていないんだと思います。
場所が遠いので今度いつお目にかかれるのかわかりませんが
暑くなるとどおしても目に浮かぶ一品です。
体に悪いとわかっているものを食べる時には、
体に悪いな~と食べるのではなく、
楽しんで食べて、その他のことでカバーしてはいかがでしょうか

若腎虚(男性の精力減退)

漢方でいうと「腎」というの腎臓の働きをさすのではなく、
脳下垂体、副腎、性腺、甲状腺、膵臓などのホルモン系や、泌尿生殖器の働き、免疫関係
の働きもするのでとても大切な場所です。
そこは年齢ともに老いていくのですが、男性は8の倍数で年齢ともに変化していくと考えられています。
24~40歳にピークを迎え、
48歳で性機能の減退、
56歳で老化が本格化します。
こうした「腎」の機能の低下を漢方では「腎虚」といいます。
その腎虚が今の時代早くでてきています。
ストレスなどの影響や、環境ホルモンなどが原因と考えられています。
2007年4月25日の読売新聞に載っていたのですが、
「元気のない40~50代・・・男性ホルモン60代より少ない」
年代別にサラリーマンの唾液中の男性ホルモンの量を測定したところ、
高いのが20~30代、
ついで高いのが60代異常最後が40~50代という結果になったとでていました。
40代になると管理職の方も多くなり、仕事のストレスも増えるため、疲労や抑うつ感といった心身のさまざまな症状に、
男性ホンモン低下が関係しているのではないかといった考察がでていました。
男性ホルモン低下=若腎虚にあてはまるのですが、
精力減退はもちろんのことながら、
不眠、不安、認知能力の低下、肩こり、頭痛なども起こってきやすくなります。
そうなってくると忙しい仕事をこなす事ができなくなってきます。
生活環境を変えることは難しいので、
漢方を使うことで少しでも「腎虚」を遅らせることができると元気にすごせると思います。

不安と焦り

私はとても気が短く、すぐに結果(多いのは将来のことなどです)を求めてしまいます。
しかも白黒をはっきりしないと落ち着きません。なのですぐになにかあると不安になり焦ってきます。
物事をグレーのままでゆっくり育てて行くことができないのです。
不安というのはくせもので、一度その輪にはまり込むと、次から次へと、現実にも起こっていない事を考え、空想の世界に入り、現実が見えなくなり焦ります。
漢方では「心は神(精神)の舎るところ」といわれていて、
精神活動を安定させるには、心を養う栄養物である血や陰(体液)、気などが充実し廻っていないといけません。
もともと血、陰、気が少ない人は精神的に弱いとも考えられますが、
普段は大丈夫なら、気が廻るということが重要になってくるのではないかと思います。
ストレスにより気が廻らなくなり、廻らないことでより悪循環がおこって不安の焦りの輪から抜け出せないのだと思います。
私の経験でいうと、不安の中にいる間というのは、
自分の事しか考えていないため、解決策も考えるわけではなく、時間も、体の機能も止まったように感じられます。
こんな時、発想を少し変えてまっいいか!!
考えてもしょうがない、とりあえず目の前にある事をしていこうと思えると、
気が廻ってきて物事が良い方向に進んで来ます。
昔の私は物事を悪い方向に考えるだけ考えへ、疲れ果てて不安がなくなるというパターンだったのですが、
今考えると、その度に気滞になり、気が廻らないので、
お血(血液の循環が悪くなり)、痰湿(体に必要のない汚い物質)がすすんでいってたのではないかなと思います。
体と心はひとつです。体がよければ心も上等!心がよければ体が上等!!
私なりに不安、焦りについて書きましたが、
だからといってうまくコントロールできているわけではありません。
不安の輪にはまると上記したことは忘れてしまうので、
早く抜け出せるように、日々訓練している段階です。
きっと今がんばっているいろんな事が、将来につながっていると信じています。

岩盤浴

岩盤浴に行くと私の場合、汗はそんなにかかないのですが、15分入った後、必ず尿が大量にでます。
岩盤浴が終わったあと、その一日は尿がたくさん出ます。
次の日体重は変化があったりなかったりなのですが、体脂肪が減っています。
熱により体の中が温められ代謝があがったことにより表面の汗ではなく、尿がでると思うのですが、
その度に私はどんだけ代謝が悪いのかと思ってしまいます。
それとも熱を入れることで動きだすことができるので反応が良いのかどっちだろうかと考えます。
また私の行く岩盤浴にはオブジェとしてマイナスイオンの水蒸気が出る物があるのですが、寝ていてその水蒸気にあたると、私の場合は体が重くてしょうがありません。
もともとが痰湿(余分な汚い水分が多い)が多いので汗、尿を出しても脱水にはならないので。
だからといって痩せるためと思い、2日続けていくと、体に熱がこもり、目の乾燥、頭痛がおこります。
それからあわてて、体の潤い分を補う漢方薬を補うのですが、 時間がかかるため目の不調が長引いていまいす。
私の話を例にしたのですが、人の体質によって、体に良いといわれるのが効果があったり、悪かったりすることがあるので、
皆様も自分の体調を分析して、良い部分だけ取り入れて見て下さい。

気(エネルギー)のめぐり

気(体を動かすエネルギーのような物)は眠っている間は、体の奥に入っているのだけど、朝起きると普通の人は30分~60分で外にでてきて活発に動くことができます。
しかし気が少ない(気虚)、気の流れがスムーズではない(気滞)の方は外に出てくるのが遅いため、
朝の寝起きが悪い、だるいなどの症状がおこります。
では気を溜めるためにはどうすればいいかというと、質の良い睡眠が必要となってきます。
長く寝ればいいという物ではなく、ちゃんと夜10時くらいからは寝る必要があります。
昼に寝ても気は溜まりません。あとは食事も大切です。
気をめぐらすには適度な運動です。
ハードな運動は逆に気を消耗させるので、ウオーキングやストレッチなどがお勧めです。
血液が気によって体をめぐっているというふうにいわれます。
気がないと血液循環が悪くなるのです。
そうなるとお血という状態におちいります。
気が不足、滞るだけがお血の原因ではありませんが一つの要因でもあります。

かかとの痛み

中高年にかかとが痛んで、歩けないという方がたまに見られます。
病院で調べても骨とかに異常はなく原因不明の方が多いです。
その方の足を見るとかかとの方の盛り上がり肉ずきが悪く、
ぺったんこになってとんがったようになって乾燥したような状態になっています。
若い人を見ると肉ずきがよく体重の圧をささえるだけのクッションがあります。
中高年になると体に必要な潤い分、血液がすくなくかさかさしてきます、しかも血液循環が悪くなってくるため、足先まで栄養分がいかなくなります。なので弾力性がなくなり体重をささえる力がないために痛みがでてくるのです。
漢方の体質では陰虚といわれるものです。
私の母は陰虚体質です。足裏マッサージをしたあげたのですが、かかとはみごとに乾燥してタッペーラーになっていました。
陰虚体質を治す漢方薬を飲んでいくと、3ヶ月では痛みがなくなります。
その他にかかとの痛みには、ずーと痛いのではなく朝起きた時だけ、時間によって痛いという場合には、睡眠不足も考えられます。その場合は使う漢方薬もかわってきますので、相談して下さい。

夏の養生法

最近こむら返りを起こす人が多くお店に来店されます。
お話を聞いていると、昼間も夜も汗をかいている方が多い様です。
よくミネラル不足がこむら返りをおこすといいますが、ミネラルを補って、水分を取れば症状は止まるように思われがちですが、それでもなかなか治まらない人がいます。
その場合には開ききった汗腺を閉めて、汗のかき過ぎを止める必要があります。汗を多量にかきすぎるということは、体に必要な水分、栄養素がでていき、エネルギー不足の状態におちいりやすくなります。
通常はそのエネルギーは汗腺を閉める働きもしてくれているので、それが減るということは汗腺を閉める力がなくなり、悪循環におちいり、ミネラルをとっても、水分をとっても汗として出ていってしまうことになります。
そこで夏の食養生として、体に 水分を生む食べ物を上手にとって欲しいと思います。梅干とかが最適です。
①酸っぱい物は唾液の分泌をうながし、体液を生み出す作用があります。
②収斂さようがあり汗腺を引き締めて、汗のかき過ぎを抑えてくれます。
③抗菌作用があり食あたりの予防になります。
④酸っぱい物としては酢なども良いとおもいます(酢を飲むのは胃を傷つけてしまうので、酢の物とかが最適です)。
毎年夏はこむら返り、息切れ、動悸など夏に体調を崩しやすい方はお試し下さい。
またもう症状がおこってしまっている方は食品ではなかなか難しいですので
元気をつける人参、収斂・止汗作用のある五味子、体液を補う麦門湯などの生薬からなる「麦味参顆粒」をお試し下さい。