若腎虚(男性の精力減退)

漢方でいうと「腎」というの腎臓の働きをさすのではなく、
脳下垂体、副腎、性腺、甲状腺、膵臓などのホルモン系や、泌尿生殖器の働き、免疫関係
の働きもするのでとても大切な場所です。
そこは年齢ともに老いていくのですが、男性は8の倍数で年齢ともに変化していくと考えられています。
24~40歳にピークを迎え、
48歳で性機能の減退、
56歳で老化が本格化します。
こうした「腎」の機能の低下を漢方では「腎虚」といいます。
その腎虚が今の時代早くでてきています。
ストレスなどの影響や、環境ホルモンなどが原因と考えられています。
2007年4月25日の読売新聞に載っていたのですが、
「元気のない40~50代・・・男性ホルモン60代より少ない」
年代別にサラリーマンの唾液中の男性ホルモンの量を測定したところ、
高いのが20~30代、
ついで高いのが60代異常最後が40~50代という結果になったとでていました。
40代になると管理職の方も多くなり、仕事のストレスも増えるため、疲労や抑うつ感といった心身のさまざまな症状に、
男性ホンモン低下が関係しているのではないかといった考察がでていました。
男性ホルモン低下=若腎虚にあてはまるのですが、
精力減退はもちろんのことながら、
不眠、不安、認知能力の低下、肩こり、頭痛なども起こってきやすくなります。
そうなってくると忙しい仕事をこなす事ができなくなってきます。
生活環境を変えることは難しいので、
漢方を使うことで少しでも「腎虚」を遅らせることができると元気にすごせると思います。