前回の記事にラジオFM21で
『漢方的に考えた季節・・・春』について話したと書きました。
その内容ですが、
当薬局で発行してる情報誌『ゆい』にも
同じ内容を載せたので、そのままブログにも載せます。
いっせいに緑が芽吹く春は、心や体のものを外に出そうとする時期です。
良いものも芽吹かせる事ができますが、体に溜まった悪いものも外に出すことができます。
『体の大掃除』の季節になります。
普段はお肌の綺麗な人でも、春にはなぜかにきびや吹き出物に悩まされがちになります。
漢方で考えると、春は、五行説の『肝』にあてはまります。
肝の働きは、すべての臓器をスムーズに動かす司令塔の役目をしています。
西洋的にいうと自律神経・ホルモンのバランスを取っています。
春というのは自律神経にも影響がでてきてイライラしたり、落ち込んだりすることがあります。
また、卒業・入学・就職・転勤など、社会的環境の変化も多いので、そのことがより拍車をかけます。
ホルモンバランスにも影響があるので、生理不順の方は注意が必要になります。
ポジティブに考えると、水面下に隠れていた不調がわかるため、体の調子を整えるには絶好のチャンスともいえます。
養生法としては、食品としては『酸味』を取る事です。酢の物・レモン・梅干
しかし、酢がいいからといってお酢を直接飲むと、胃が荒れてしまうので
絶対に止めて下さいね。酢の物でお願いします。
『ほろ苦い』新芽の物をとることで、解毒ができます。
わらび・ふきのとう・ふき・よもぎ・カイワレ・にが菜・ほうれん草などを使います。
身体をのびやかにするためにストレッチ・気持ちを落ち着ける腹式呼吸をお勧めしています。
漢方でお勧めなのは加味逍遥散・逍遥丸・開気丸などです。