男性ホルモン 肥満者は低値

 H22.7.6の琉球新報に載っていた記事がありました。
アメリカの博士が発表したものによると、
45歳以上の男性1849人を対象にテストステロン値を調べた結果、
肥満と判定された人は、そうでない人に比べて、テストステロン値が
適正値より低い人の割合が40%多かった。また
肥満で糖尿病を発症している人では、この割合が50%も多かったとありました。
テストステロンとは男性ホルモンの中でも分泌量が多く、作用も強い。
生殖能力にも関係しているホルモンです。
以前にもテストステロンを年代別に調べた結果、60代よりも40~50代の方が
低値であるとの報告もありました。原因としては、仕事のストレスによるものだとありました。
精子だけの問題ではなく、男性ホルモンが少なくなるという事は、
性欲や性機能の低下、不安や不眠、認知能力の低下といった精神症状や
肩こりや腰痛などの身体症状があらわれる場合があります。
体重は、標準体重になるのが一番いいと思いますが、
以前に肥満外来の医師の講演を聞いたときに、標準体重までダイエットしなくても、
今ある体重の10%落とす事ができたら、体にある不調(血圧・高脂血症、痛風、糖尿)
がなくなるといってました。
体に急激な負担をかけることなく、まず1kg落とす努力をすることで
テストステロンも増えてくるのではないでしょうか。
病院の精液検査で精子の数・運動率が悪いといわれた方で肥満を感じる方は、
少しがんばるだけで、数ヵ月後の値に変化がでると思います。