臨床医学各論 第8章 整形外科疾患

骨肉腫:
骨に原発する悪性腫瘍のなかでは、42%を占めるもっとも頻度の高い疾患である。

〈疫学〉
年間に人口7~10万人に1人の発生率である。好発年齢は10代、男女差は3:2で性に多い。好発部位は大腿骨の遠位と頸骨の近位の骨幹端膝周囲で次いで、上腕骨の骨幹端である。

〈成因〉
運動痛
が初期症状であることが多い。疾患の進行と共に自発痛が進行し、やがて局所の熱感、腫脹、関節運動の障害、跛行などを呈する。

〈予後〉
以前は予後のもっとも不良な疾患のひとつであり、1970年初頭までは5年生存率が10~15%だったが、最近では60~70%に向上してきている。

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