第1章 感染症  『1』細菌感染症

ブドウ球菌感染症黄色ブドウ球菌・表皮ブドウ球菌(MRSA感染症を含む)による感染症。

「疫学」
皮膚・粘膜、種々の臓器に起きる細菌感染症としては多い。抗菌薬に抵抗性を示すメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)による感染症が院内感染として社会問題となっている。

「成因・病態生理」
・黄色ブドウ球菌
化膿性感染症:局所の腫瘍を形成→進行すると蜂巣炎、敗血症など。
毒素性感染症:黄色ブドウ球菌の産生する毒素により、ブドウ球菌性皮膚剥脱症、毒素性ショック症候群、食中毒など。
・表皮ブドウ球菌
静脈栄養カテーテル、膀胱留置カテーテルなどに伴って敗血症を起こすことがある。

「症状」
皮膚。軟部組織感染症:毛囊炎、蜂巣炎、膿痂疹などの化膿性病変。
敗血症:種々の臓器に転移性腫瘍をつくり、悪寒、旋律、関節痛を訴える。
ブドウ球菌性皮膚剥脱症候群:圧痛を伴った紅斑で発症、水疱、表皮剥脱、びらんをおこす。
毒素性ショック症候群:高熱、敗血症、下痢、全身性発疹性紅斑、意識障害、腎不全を起こす。

「診断」
膿の細菌培養検査や抗原検出

「治療」
ブドウ球菌に感受性のあるペニシリン系抗菌薬、MRSAに対してはバンコマイシン

「経過・予後」
感受性のある抗菌薬を投与すれば局所性の化膿性病変は予後良好。しかし、毒素性ショック症候群や敗血症を起こしたものは早期に治療しないと予後不良。

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