臨床医学各論 第8章 整形外科疾患
椎間板ヘルニア
椎間板とは随核と繊維輪により構成される。この椎間板が加齢による変性のため繊維輪に亀裂が生じる。この亀裂から随核が膨隆・脱出し、神経を圧迫している状態を椎間板ヘルニアという。下部腰椎に発症することが多い。
頚部椎間板ヘルニア
転落や事故によるものが多い。30~50歳の男性に多い
〈好発部位〉
頚椎C6~C7
〈症状〉
頸椎症状→頚部の疼痛、頚部の運動制限(肩こり)
上肢の疼痛・しびれ・脱力感・筋萎縮
脊髄症状→上下肢・体幹の知覚障害・歩行障害
〈検査〉
頚椎症
椎間板ヘルニア → スパーリングテスト、ジャクソンテスト
変形性頚椎症 → イートンテスト
後縦靭帯骨化症 → 押し下げテスト
胸郭出口症候群
斜角筋症候群 → アレンテスト、アドソンテスト
肋鎖症候群 → エデンテスト
過外転症候群 → ライトテスト
椎間 | 神経根障害 | 筋力低下 | 腱反射低下 |
C4~5 | C5 | 三角筋、上腕二頭筋 | 上腕二頭筋 |
C5~6 | C6 | 上腕二頭筋 | 腕頭骨筋 |
C6~7 | C7 | 上腕三頭筋 | 上腕三頭筋 |
C7~T1 | C8 | 手の固有筋 |