第1章 感染症 『1』細菌感染症
コレラ:コレラ菌による急性で致死性の下痢性疾患。感染症法の3類感染症。
「疫学」
年間100人前後発病。多くは輸入食品が原因
「成因・病態生理」
経口感染。コレラ菌の毒素により、小腸粘膜から見ずおよび電解質が体外へ失われる。
「症状」
潜伏期:1日以内
発症:腹部不快感、下痢・嘔吐(発熱・腹痛はない)下痢は米のとぎ汁様と表現される。
「診断」
臨床症状、渡航歴、食事内容の確認、便の細菌検査
「治療」
補液
「経過・予後」
適切な輸液を行えば予後は良い。死亡率は成人で1%、小児で約10%